ブリタとクリンスイ、結局どちらを選べばいいのか――その結論は、あなたが「何を最も重視するか」で決まります。
この2大ブランドのポット型浄水器は、見た目も性能も似ていますが、それぞれ「水の安全性(除去力)」と「使いやすさ(デザイン・味)」という明確な強みを持っています。
この記事では、両者を5つの視点で徹底比較し、あなたが最短で最適な一本を選ぶための結論を提供します。
ブリタとクリンスイの違いを徹底比較!
両社のポット型浄水器(カートリッジ)から、最も代表的な製品を比較対象とし、その違いを明確にします。
| 比較項目 | 商品A:ブリタ (マクストラプロ PURE) | 商品B:クリンスイ (CP407/CP405相当) |
|---|---|---|
| ① 浄水性能(除去項目数) | 15項目除去 | 19項目除去 (鉄サビ・雑菌にも対応) |
| ② カートリッジ寿命 | 約4週間 (150L) | 約3ヶ月 (200L) |
| ③ 1Lあたりのコスト | 約5円〜7円前後 | 約4円〜5円前後 |
| ④ ろ過後の水の味の違い | まろやか、特にコーヒーやお茶の味を引き立てる | クセがなくスッキリ、和食の出汁など素材の味を邪魔しない |
| ⑤ 対応機種・互換性 | 現行の全ブリタポットに対応 | 現行のクリンスイポットに対応(他社互換性なし) |
詳細な解説
① 浄水性能(除去項目数)
除去項目数はクリンスイに軍配が上がります。ブリタの15項目に対し、クリンスイは19項目の物質(特に鉄サビや雑菌、中性トリハロメタンなど)の除去を明記しています。水の安全性や除去力を最大限に求めるなら、クリンスイが優位です。
② カートリッジの寿命と交換頻度
ブリタが約4週間(150L)であるのに対し、クリンスイの代表的なカートリッジは約3ヶ月(200L)と長寿命です。交換頻度が少ないため、手間を減らしたい方、交換忘れを防ぎたい方にはクリンスイが有利です。
③ 価格とコストパフォーマンス
カートリッジの年間コストを試算すると、ブリタの代表的な製品が約7,200円/年程度、クリンスイの代表的な製品が約6,700円/年程度となり、クリンスイの方がわずかに年間コストが低い傾向があります。
④ ろ過後の水の味の違い
これは好みが分かれる部分です。ブリタはミネラル分を適度に残すため、口当たりがまろやかでコクがあると評価され、特に飲み物(コーヒー、紅茶)の味が引き立つと人気です。クリンスイはクセがなくスッキリとクリアな味わいで、和食やご飯の炊飯など素材の味を活かしたい用途に向いています。
各商品の特徴(メリット・デメリット)
A. ブリタの特徴(メリット・デメリット)
デメリット
- 【コスト】 カートリッジの寿命が短め(約4週間)で、クリンスイより交換頻度が高く、手間と年間コストがやや高くなる傾向があります。
- 【除去項目】 除去項目数(15項目)はクリンスイ(19項目)より少なく、除去性能を最優先する人には物足りない場合があります。
メリット
- 【デザイン性】 ポット本体のデザインがスタイリッシュで、キッチンや食卓に映えるモデルが豊富です。
- 【水の味】 ろ過後の水がまろやかで美味しいと評価するユーザーが多く、特に日常の飲料水や飲み物にこだわる人には最適です。
- 【環境配慮】 最新モデル(マクストラプロ)ではバイオベースプラスチックを採用するなど、環境への配慮が進んでいます。
B. クリンスイの特徴(メリット・デメリット)
デメリット
- 【デザイン】 機能性を重視したモデルが多く、ブリタに比べるとデザインの選択肢が少ないと感じる場合があります。
- 【ろ過速度】 フィルターが高性能な分、製品によってはブリタよりもろ過に時間がかかる場合があります。
メリット
- 【高性能フィルター】 中空糸膜フィルターを採用し、雑菌や赤サビなど、活性炭だけでは除去しきれない物質まで高度に除去できる高い安全性が強みです。
- 【長寿命とコスパ】 カートリッジの寿命が約3ヶ月(200L)と長く、交換の手間が少ない上、年間コストが安いためコスパに優れます。
- 【日本の水質に特化】 日本の水道水に合うよう開発されており、和食の出汁や素材の味を邪魔しないクリアな水質が特徴です。
